マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")

今日はマラウイの若者たちのお話。

先日、mHubと呼ばれる団体の場所で、サイエンスエキスポが開かれました。
ちなみに・・mHubはマラウイが抱える社会問題解決のためのテクノロジーを提供するやる気とモチベーションにあふれたITの企業家たちのコミュニケーションの場所。
"mHub is a vibrant community of IT enthusiasts who have the passion and motivation to provide
technology solutions to the challenges we face as a country"

mHub - Open Technology Space

エキスポの名前は「Africa Sicence week」

ルワンダ、セネガルなどアフリカ13カ国で行われた、サイエンスに特化したイベント。
ソフトウエア・ハードウエアを利用した新ビジネスの企画や、ICT分野で活躍する人の講演会、
子供向けプログラミング教室などなど。

Googleやジョンソンアンドジョンソンなどがスポンサーとして行われました。



Africa Science Week

ちなみにマラウイでは6月27日-30日の4日間で行われたのは、こんな内容

 6月27日:クリエイティブシンキングとワークショップデザイン
 6月28日:女性のためのデジタルスキル
 6月29日:ハードウェアプログラムのテクノロジーの発見
 6月30日:サイエンスとエンジニアのフェスティバル


□マラウイでハッカソン!若者たちが考えたアイディアはこれ!
活動の関係もあって、わたしが参加できたのは"6月29日:ハードウェアプログラムのテクノロジーの発見"の一日だけでしたが、その内容はとても面白いものでした!

参加者は様々。
大学生から、中卒だけどICT系のビジネスをしている人、留学生など。

みな洗練されてて、教養があり、グループワークもプレゼンも日本の大学生みたいでした。
村の人とは全く違った人材が集まってる様子でした。


テーマは「ハードウェア分野での新ビジネスを生み出すには」
新しいビジネスの考え方についてのプレゼンが行われました。

その後、グループに分かれて、新ビジネスを考えました。

[お題 : 未来のハードウェア]
・2030年のマラウイ。農業、医療、交通の3分野のどれかに関連する、
社会問題を解決するハードウェアを使った新ビジネスを考えよ!

こんなお題で、1時間のグループワークがスタート。
グループ6組、各グループ4-5人に別れ、話し合い。

わたしも声かけてもらって、グループに入れてもらいましたw
1年半ぶりのグループワークにドキドキ…笑

わたしのグループも含めて、出てきた新ビジネスのアイディアをご紹介しまーす!
現地に住んでいる人ならでは、の面白いアイディアが沢山ありましたよ~。


①交通事故を減らす魔法のチップ
IMG_6495
わたしのチームは、「交通」分野をすることに決定〜。
交通といっても、マラウイの交通問題はかなり幅広い。

  道路がボロボロ、車体もボロボロ、ドライバーの安全意識がかけすぎ、スピード出しすぎ、
  公共交通機関の制度が整ってない、詰め込めるだけ乗客と荷物を詰め込んじゃう…

最近出会った交通事故。路上でバスガス爆発してました
(無事、乗客は避難したので、被害者は0だったらしい)
現在でも交通事故が多いのに、マラウイは人口が急増中。
このままでは将来、交通事故や交通渋滞が国を挙げた大問題になることは避けられません。

そんな背景もあり、テーマは交通に。
交通の問題を話し合ってる中で、「交通事故への対処」に絞られてきました。

実はマラウイ、事故が起きたときに救急車・消防車・事故処理車・警察を呼べるシステムがないんです。
事故が起きたら、近くを通りかかった人が助け、
彼らが通りかかったミニバスや車を使って病院へ運びます。

事故した車は、そのまま数日放置されるか、
ドライバーがずっと車のそばについて、どうにかできるまで待ちます。
警察がどう事故処理するかについては謎です。(きっとなんの処理もされない)
そんな文化だから、きっとモブジャスティスが起きるんでしょうね…

そんな背景から、
彼らが考えたアイディアは「RARチップで交通事故対策!」
くるま

ミニバスなどの公共交通機関を中心に、車に特別なチップを取り付けるというもの。
このチップは、スピードメーター、ビデオカメラと連動しています。

チップによってできること…
・事故が起きたときに、車に搭載されたこのチップからスピード、事故の映像などのデータが自動的に警察に送られ、事故処理に使われます。
・事故がおきたことを近くの病院に伝え、救急車を呼びます。またチップと連動した携帯のアプリケーションを通して、事故を家族に伝えます。
・事故が起きたときに、火事が発生したら自動的にドアが開きます
・スピード出しすぎのときにアラームがなり、運転者の安全意識を刺激します
・車のタイヤのコンディションを、車体の振動などで感知します(よくタイヤがパンクするので)

チップが搭載された車は事前に警察のデータベースに登録されていて、どの車が事故を起こしたか一発でわかる、という仕組み。

2030年にはマラウイの国内中でWifiが使える、という前提の技術…
ですが、マラウイの事故が問題になってきた未来で使えそうなアイディアです!


②3Dプリンタで薬をプリント!
2つ目のアイディアは女子チームから。
マラウイの病院には薬の在庫切れ、という深刻な問題が国中であります。
ある病院には在庫がいっぱいあるのに、隣町にはその薬はひとつもない…
なんてこともしばしば。

援助などで薬は提供され続けていますが、国の病院にまたがった在庫管理のシステムがない。(各病院では管理しているけれども)
在庫システムがあっても、薬を届けるための物流システムがない(主にガソリン代がないという理由)

そんな理由から、必要な薬が提供できないんです。

そんな問題を解決しよう、と出てきた案がこれ!
「3Dプリンタで薬をプリントしちゃおう!」というアイディア。
3dぷりんた

 1)お医者さんが診察室のPCをつかって、必要な薬を処方します。
 2)そのデータが薬剤室のPCに渡り、3Dプリンタが自動的に薬を調合します。

IMG_5952

 3)ベルトコンベアで薬が運ばれ、患者さんの手元に渡ります。

足りないならその場で作ればいい!という画期的なアイディア。

そもそも3Dプリンタには、「その場で自分の好きなものを作る」というコンセプトがあります。

2030年ともなると、3Dプリンタで薬調合までできるようになってるかもしれません!


③高度な灌漑システム付き 植物工場!
3つ目は農業がテーマ。
農業はマラウイの基幹産業でありながら、様々な問題を抱えています。
その一つが水不足。

マラウイの雨季は12月-3月。
その間に降る雨で、ほとんどすべての1年ぶんの農作物を作っています。

つまり4月-11月の間は土地が遊んでいる状態。
飢餓もあるし、1年に一回しか収入がないし、踏んだり蹴ったりの状況です。
灌漑システムは、政府も農民も貧しいので、全然広がっていません。
(2年間いて灌漑システムを使っている人みたことなし。)

IMG_4905
乾季の荒れ果てた農地

そんな背景を踏まえて、考えられたアイディアは「灌漑システム付き植物工場」。
ポンプ

まずは畑に灌漑システムを設置。
ソーラーパネルつきにポンプを設置し、太陽光発電の力を使って、いつでも水を組み上げられるようにします。

そして灌漑システムとPCを繋ぎ、畑に設置したセンサーから温度・湿度・風力・太陽光量・発育状態などのデータを取れる状態にします。
このデータを使って、灌漑システムに水がどれだけ補給されるか自動調節されるという仕組み。

ソーラーパネルつきのポンプを設置した灌漑システムは、マラウイでも広まっていますが、
植物工場さながらのセンサー付き灌漑システムはありません。

一歩先に進んだ灌漑システムとして、農家さんの能力にかかわらず、
農作物が収穫できるという優れもの!

植物工場は先進国で近年使われていますし、実現可能性も高い。
(実は前職で、植物工場を売っていました。笑)

こういうの
会津若松Akisaiやさい工場 : 富士通


センサーで植物の状態を管理する、というのはすでに可能となっている技術です。

あとはビジネスモデルをつくれば、このアイディアは実現するのでは!
ポテンシャルを感じたとても面白いアイディアでした!!




すべてのグループの発表が終わったあと、一番面白いアイディアのチームとして選ばれたのは…
「②3Dプリンタで薬をプリント!」の女子チーム。


ビジネスを始める上で、いかに現地を知ってるか、需要を抑えているか、はかなり大事だと思います。
アフリカという日本と全く違う環境でビジネスをするなら、現地の若者を雇ってみるのはいかがですか?



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