
[目次]
□コミュニティ開発と営業の関係①広い信頼関係
②相手の悩み×自分にできること のマッチング
③自分から動く主体性
マズカバンジ―!(マラウイの共通語チェワ語で’How are you?’)
マラウイに来て半年。赴任されて3か月目。
任地にも慣れ、友人も何人か出来、最近とても生活が楽しくなってきました。
(先月罹っていたホームシックも無事治りました!笑 詳しくは以下)
なんでホームシックになるの?!アフリカ生活5か月目の悩み
予想していた通り、ホームシックに最近かかりつつあります! 青年海外協力隊(特にコミュニティ開発)の初期の悩みは? ...
活動は、やっと先っぽが見え始めた段階。。
私の職種:コミュニティ開発は、学校に派遣される先生や病院で患者と向き合う看護師などの職種と違い、基本的に自分で仕事を探します。
特に新規案件で初めてその部署に派遣された隊員は、先輩の情報もなく、任地の情報収集からが行うのが基本。
コミュニティ開発の仕事についての詳細は、以下を参照。
途上国で働くってどんな感じ?-協力隊の職場を紹介します!
そんなフレキシブルなところが、難しく面白いコミュニティ開発の醍醐味!
コミュニティ開発の初期段階は、営業の販売活動と似ているなあと最近しみじみ思います。
そこで、今回は前職の営業の経験とマラウイの活動の比較!
そういえばコミュニティ開発の仕事は営業経験がある人が強いという話を、
先生から事前研修で聞いたことがあるような気がします。。。
□コミュニティ開発と営業の関係
2年半、IT企業で法人営業をやっていました。
特に私の担当のお客様は、自社ユーザーではなく他社ユーザーばかり。
新規開拓&他社攻略しなければ数字が取れない状態でした。
この顧客新規開拓の営業が、コミュニティ開発でプロジェクトを新規開拓していくのと、とても似ているなあと思います。
①広い信頼関係
[営業]
新規のお客様を獲得するためには、まずお客様と仲良くなり信頼を得ることが大事でした。
メールや電話で、お客様の関心がありそうな新しい製品や講演会の案内をし、まずは顔合わせる機会を獲得。
その後は、プロジェクトにつながる見込みがなくても、何度もお客様が求める情報を提供し、
信頼関係を作ることで、やっと悩みを聞き製品を提案することができるようになりました。
あいさつ回りや懇親会などプロジェクトに関係ないところでも、顔を合わせ人間関係をつくることが大事でした。
[コミュニティ開発]
私は新規で配属されたため、配属先の情報どころか任地コタコタの情報も全くない状況。
まずは任地コタコタについて知ったり、部署の人と仲良くなり農村に連れて行ってもらったりことが重要。
そうすることで、援助を行う農村の人と会えたり、重要なキーマンと出会えたりチャンスが掴めます。
またプロジェクトに関係さなそうなプライベートでも、フットワーク軽くどんどん首を突っ込んでいくことも大切。
例えば、先日コタコタに旅行者が来たので、何となく同僚に紹介したところ、せっかく旅行者が来たからと農村を案内してくれることになりました。
そこで今まで探していた、ネリカ米普及プロジェクトに協力してくれそうな、精力的な農業組合のリーダーと会うことができました。
何もないところから人間関係を築き、きっかけを探していくというところが営業と似ていると思います。
②相手の悩み×自分にできること のマッチング
[営業]
私の働いていた会社の営業は、コンサルティング営業型でお客様の悩みを伺い、それに合った製品を紹介するという仕組みでした。
一方的に「これを売りたいんです!」といっても、お客は受け入れてくれません。
また、お客様が求める製品や要望は、どんなことであっても「No」は言わず、まずできるかどうか社内で調べるというスタンス。
もしも自社製品になければ、他社から買えないか考える。
社内で出来る仕組みがなければ、関連部署に連絡し、どうにか要望が実現できないか説得する。というのが常だったような気がします。
相手の悩みをまず聞き、そのあとに自分は何ができるか手札を調べる。そのマッチングで、プロジェクトが動いていくような感じでした。
[コミュニティ開発]
コミュニティ開発でも、「自分はこんな援助がやりたいんだ!」と思っていても、相手が求める内容じゃなければ、話は進みません。
農民に会い、何に困っているか聞き出すことが先決。
その後、自分は何ができるか手札を確認する作業になります。
また配属先は何に力を入れているかということも、活動に影響してくるように思います。
(自分のやりたいことを配属先が重要視しているかどうかは、もはや運の世界)
例えば、現在保育園支援をしているのですが、これは「力になってほしい」とあるマラウイ人が声をかけてきてくれたのがきっかけ。
彼の悩みに対し自分はどんなことができるかなあと考え、
現在プロジェクトに応募し保育園再建することを計画中です。
③自分から動く主体性
最後はこれ。
物事を始めるときは何でもそうだと思いますが、まずは自分が動かないと何も始まりません。
[営業]
顧客の新規開拓は、まず自分が動かないと何のアクションもありません。
お客様から相談のメールがくるわけでもなく、商品がほしいという連絡もなく。
ただ毎日、売り上げなし・パソコンの前に座っている日が続いてしまいます。
動いた量に比例するわけではないと思いますが、動けば何らかの結果が返ってきていました。
とりあえずお客様に講演会の案内メールを送る。
無理やり商品の説明に行く。
挨拶に行く。
お客様の要望について協力してくれそうな社内関係者を探す。
まずは自分が中心に立って、他の人をひっぱっていくようなイメージを持って、失敗や無知を恐れずぐいぐい動くことが重要でした。
[コミュニティ開発]
コミュニティ開発の仕事も、自分が何もしなければ何も始まりません。
だれかが「これやって」って言ってくれもしません。
オフィスでただ座っているだけの、何もない日々が続いてしまいます。
実は、この間まで「どうやって動いたらいいんだろう」というもやもやを抱えて動けずにいました。
同僚に電話番号を教えてと頼んだのに全然教えてくれず、ただ待ちの状態にいらいらしていました。
そんな状況でしたが、もやもや待っててもしょうがない。
同僚の電話番号を待つのではなく、とりあえず電話なしで会いに行くことにしました。
家の場所もうろ覚えで不安でしたが、
結局はすぐに面会することができ、キーマンである農業組合リーダーと会うことができました!
物事が動かないのを相手のせいにせず、とりあえず自分で動くことが大事だなあとしみじみ思います。
営業もコミュニティ開発も、主体性が大切な点がとても似ています。
以前の会社で働いているときは「本当に今の経験は将来活きてくるのか」と半信半疑でしたが、
違うフィールドでもまさしく活きてきました。
有名なスティーブ・ジョブズの言葉にある通りですね。
スティーブ・ジョブズのスタンフォード卒業スピーチ全文翻訳 〜人生から学んだ3つのストーリー〜
将来には点がつながることを信じる気持ちが必要です。勇気でも運命でも、人生でもカルマでも、何かを信じて進むこと。私もそうしてきました。それこそが、自分の人生に大きな違いをもたらしたのです。
マラウイに来て半年。
ぶっちゃけ、これといったような自分の活動は全然できていません。
偉そうに書きましたが、活動はまだまだです・・。
慌てすぎず。でも怠けず。しっかり自己管理しながら、ぐいぐい活動を進めていきます!
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