国際協力
「世界の笑顔のために」プログラム! -いらなくなった物を使って支援してみませんか?-
マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")
必要なくなった本やおもちゃ、スポーツ用品などありませんか?
必要なくなった物を、必要ある人に届ける。
今日は、JICA主催の「世界の笑顔のために」プログラムについてのお話!
私も実は以前紹介した幼稚園向けに物品募集中。
日本にいながら、 ぜひ一緒に幼稚園を支援しませんか?
□「世界の笑顔のために」プログラムって?
「世界の笑顔のために」プログラムとは、私たち青年海外協力隊が一般の方からの寄贈品を現場に届けるプログラム。
開発途上国で必要とされている、スポーツ、日本文化、教育、福祉などの様々な物品が対象。
世界各地で活動中のJICAボランティアを通じて、物品を必要としている現地の人々へ届けます。
思い出のつまったもの、使わないけどまだ綺麗で捨てるのにはもったいないもの。
例えば、子供のころ遊んだサッカーボールや野球のバット 授業で使った鍵盤ハーモニカやリコーダー。
そんな物品を、途上国で今まさに必要としている人々につかってもらう。
私たち青年海外協力隊が、橋渡しとなり日本と途上国を繋げるプログラムです。
募集は年に2回。募集時期の目安は第1回が4月上旬から5月中旬、第2回が10月上旬から11月中旬。
現在募集中です!
参加申込期間:2016年10月3日(月)~11月9日(水)
くわしくはこちら〜!
Smile for All in the World”あなたのやさしさを世界へ 「世界の笑顔のために」プログラム
募集している物品は、
・音楽用品
・スポーツ用品
・教材
・書籍
・おもちゃ(伝統玩具など)
・医療用具 などなど
リストになっているので、チェックしてみてくださいね♫
2016年度秋募集「世界の笑顔のために」プログラム 【 募集物品一覧 】
どんなところに、あなたの必要なくなった思い出の品が届くのか。
一例(としてはおこがましいですが),私が支援する先の幼稚園を紹介します!
現在、このプログラムで、マラウイの幼稚園と図書館を支援しようと計画中です。
□マラウイの幼稚園と図書館

マラウイのコタコタ県ンパマンタ村の幼稚園。
地方都市コタコタ県の中心から、さらに20Km離れた所にある田舎にあります。
幼稚園は村の有志の若者で構成される、Youth Organaizaionが運営しています。
定期収入が少ない貧しい村人が自身でお金を出し合い運営しているので、基本資金はありません。
校舎は茅葺屋根、床もなし。
村人地震で作った小屋なのでボロボロで、雨風も防げません。
天候が悪ければ、授業は中止。

校舎がそんな様子なので、もちろん遊具やおもちゃ、絵本は一つもありません。
子供達はものを使わない遊びと歌で、英語を学んでいます。
英語を学ぶ子供達
また、この村には図書館が一つもなく、本屋もほとんどありません。
本に触れ合う機会が、この村に人は極端に少ないんです。
そんな中、Vision of Youth Organizationメンバーは幼稚園の中に、
図書館を作ろうと奮闘しています。
詳しくは、以下の記事!
アフリカ・マラウイ 農村の幼稚園プロジェクト! ー幼稚園運営に翻弄する若者たちー
そんな彼らの幼稚園・図書館の取り組みを応援するためプロジェクトに参加しています。
□「世界の笑顔のために」プログラムでどうやって幼稚園を支援するの?
プログラムを通じて、幼稚園・図書館に3つのものを募集中です。
幼稚園を運営するVision of Youth Organizationのリーダーから「これどうにかならない?」と言われ、
検討して3つのものを募集することになりました。
私のところ以外でも世界中で物資を募集しているので、気が向いたらぜひプロジェクトに参加してもらえると嬉しいです!
①スポーツ用品
・サッカーボール
マラウイの国民スポーツはサッカーですが、サッカーボールの普及率はとても低いです。
子供達は布を丸めて作ったボールでサッカーを練習していますが、布製のため質は悪い。。
サッカーボールがあれば、本格的に練習をすることができます!
・なわとび
首都など都市ではなわとびは売っているのですが、高額であるため幼稚園では買えません。
子供達は布ひもをつかってなわとびをしていますが、
布製であるため、上手く飛べない子が多いです。
なわとびがあれば、サッカーボール同様に、子供達の身体能力向上を促進できます。
②学習用具
・フリップチャート(黒板)
資金不足のため、幼稚園には。子供たちにアルファベトを教える際に使うフリップチャート(黒板)がありません。
子供たちはアルファベットや英語を歌を通して音で学んでいますが、黒板がないためアルファベットを見て覚える機会は少ないのが問題となっています。
フリップチャートがあれば、子供たちが文字を見る機会が増え、識字率向上につながります。
③本
・英語表記のついた絵本
・英語表記のついた紙芝居
・英語表記のついた漫画
図書館に設置する本を募集中です。
現在、Vision of Youth OrganizationメンバーはNGOなどを通じて図書館用の本を集めていますが、
子供用の本が不十分で、困っています。
絵本や紙芝居があれば、子供達が物語を通じて新しい世界を知ることができます。
また、マラウイでほとんど流通していない漫画があれば、日本の文化を知ってもらう機会にもなります。
私の任地でのご紹介になってしまいましたが、
他にも世界中で、必要なくなったものを募集中です!
日本では古いものでも、途上国ではそれは「とっておきの特別なもの」に代わるかもしれません。
あなたのサッカーボールで練習して、サッカー選手になっちゃう人もいるかもしれません。
ぜひ気が向いたら 、プログラムのページを読んでみてください♫
詳しくはこちら〜!
Smile for All in the World”あなたのやさしさを世界へ 「世界の笑顔のために」プログラム
アフリカ・マラウイのゴミ山に行ってきた!―ひどい衛生状態の中で生きる人たち―
■目次
□マラウイのゴミ山って?□ゴミ山に集まる貧困者
□「あなたも同じ人間だよね?」
マズカバンジ―!(マラウイ共通語チェワ語で“How are you?”)
突然ですが、フィリピンの「スモーキー・マウンテン」って知っていますか?
地図から消されたスラム街「スモーキー・マウンテン」 - NAVER まとめかつては海岸線に面した一漁村であったが、1954年に焼却されないゴミの投棄場になった。それ以来からマニラ市内(マニラ首都圏)で出たごみが大量に運び込まれ、ゴミの中から廃品回収を行い僅かな日銭を稼ぐ貧民(スカベンジャー)が住み着き、急速にスラム化した。
スモーキー・マウンテン -Wikipediaより
フィリピンの「スモ―キー・マウンテン」は世界的にも有名ですが、
マラウイにもマラウイ版「スモ―キー・マウンテン」があります。
(注:マラウイは自然発火じゃなくて、人が燃やしているみたいです)
その様子は、今までマラウイに8か月住んだ中でも一二を争うくらい壮絶な環境でした。
□マラウイのゴミ山って?

昨日、首都リロングウェに住む隊員に連れられて、ゴミ山に行ってきました。
(その友人は、ゴミ山問題を改善しようとたびたび通っています。)
リロングウェのゴミというゴミが集まる場所、ゴミ山。
マラウイではごみ焼却施設がないため、ゴミはある区画に集められ放置されます。
燃やされもせず、埋め立てられるわけでもなく。
リサイクルの回収なんてあるはずもありません。(そんなの作るお金がない)
その結果、リロングウェの郊外にゴミ山という場所ができます。
数か月ごとにゴミを放置する場所を変えて、大量のゴミが放置されています。
とうもろこしの芯やチキンの骨等のいわゆる生ゴミから、
ビニール袋、タイヤの屑、ボロボロの布等。トイレの便座なんてものもあります。
全てのゴミが集まってきているようで、悪臭がすごい。
ハエは口を開けたら入ってくるくらいの数がうようよしていました。
(ちなみに・・
首都リロングウェはこのようなゴミ回収施設がありますが、
地方になると、そんなものすら存在しません。
ごみ処分のルールはないので、各家庭の自由。
たいていは、家にゴミを放置する場所があり、
ある程度貯めて、どんなゴミでも燃やしてしまいます。
ダイオキシンとかは気にしません・・。)
人口がまだ少ないから町はそれほど臭くないのですが、
年約3.07%(2014年,世銀)の勢いで人口が増加中のマラウイ。
人口増加に伴い、ゴミ処理は大きな問題になってくるのが確実で、将来が不安です。
□ゴミ山に集まる貧困者
そんなあまり近づきたくないような場所に、
貧困者が毎日集まり、その日暮らしをしています。
その日ゴミを集めていたのは、ざっと数えて100人以上。
ほとんどが男性や男の子。子供も結構な割合でいました。
中には子供を持ったお母さんも10数人ほどいました。(年齢は推定10~30歳代)
彼らは、ゴミの中から廃品回収を行い、売れるものをかき集めたり。
また、まだ食べられそうなものを集めて、空腹を満たしたりしています。
彼らが集めているのは、プラスチック製品(ビニール袋、ペットボトル、プラスチック部品など)。
例えば、ビニール袋はコメ袋1袋に大量に集められて750MK(約107円)で売れるらしい。
他に探しているのは食べ物。
牛乳やポテトチップス、パン、ジャガイモなど
「まだ」食べられそうなものを探して、残り一滴になるまで食べて、飲んでいました。
ゴミを漁った汚い手で、ゴミのご飯を食べる。
子供がコンドームを集めていたり(コンドームも売れるのか?)
ガラスが散乱している中を、裸足で歩いていたり。
来ている服もぼろぼろで、皮膚にごみが触れやすい。
こんな環境にいたら、病気にならないわけがありません。
それが、都会に住む最貧困層の過酷な現状でした。
□「あなたも同じ人間だよね?」

今回のゴミ山問題で一番胸に刺さったのが、
「あなた達日本人も私たちマラウイ人も同じ人間だよね?」
と何度も言われたこと。
「やってみなよ!」とゴミを掘り起こす棒を渡されて、一緒にゴミ堀りしたり。
「袋が売れるんだ!」って一緒に袋を探したり。
途中までは一緒にやっていたのですが、
あまりに悪臭がすごく、口を開けるとハエが入ってきそうで
途中からは精神的に体が拒否し始め・・・
何もできなくなりました。
「あなたも私も同じだよね?」って聞かれて、「もちろん!」って答えたけど、
結局、私は同じ人間にはなれません。
彼らもきっとお金があったら最悪の衛生状態の中、ゴミを漁るなんてしたくないはず。
もし食べ物があったら、ゴミ交じりの牛乳なんて飲まないはず。
同じ感覚を持った同じ人間ですが、
彼らがゴミ漁りをするのは、そうしないと生きていけないから。子供が育てられないから。
首都リロングウェのゴミ問題なので、政府はこの問題をきっと認知しているはず。
でも解決には、相当な努力が必要だと思います。
今ゴミ漁りをしている彼らに職を与えたところで、他の貧困層がまたゴミ漁りを始めるでしょう。
ゴミ山をなくすために、焼却場を作るような予算はマラウイ政府にありません。
問題の解決はまだまだ先な気がします。
その間に何人、このゴミ山で人が病気になって亡くなるのか。
解決のために、何ができるのか。
諦めじゃないですが、今の私にはわかりません。
今日、マラウイのお葬式に参加して考えたこと
[目次]
□マラウイのお葬式って?□お葬式が身近なマラウイ
今日、お友達のお父さんが亡くなったということで、お葬式に参加してきました。
□マラウイのお葬式って?
□お葬式が身近なマラウイ
「魔女の宅急便」から知る海外生活 ~青年海外協力隊との相性は抜群?!~
マズカバンジ―!(マラウイの共通語チェワ語で”How are you?”)
だれもが一度は見たことがある「魔女の宅急便」。
その深いメッセージを知っていますか?
(恥ずかしながら、私は10年ぶりにマラウイでみて、その深さに圧倒されました・・。)
今から27年前に作られた「魔女の宅急便」ですが、
実は海外生活をする人、特に青年海外協力隊の生活と、とても共通点が多かったんです!
※はやおさんは、協力隊のためにこの映画を作ってくれたんじゃないかって思うほど。笑
多くの協力隊の仲間が賛同してくれました。。笑
海外生活に関心がある人もない人も、要チェック!
協力隊の生活を知りたい人もおススメです。
(魔女宅を見てない人はネタバレになる可能性もあるので、まずは映画を見てねw)
□魔女宅と協力隊の共通点は?
① バック一つで、新生活を始めるキキ
主人公のキキは、魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子。魔女として生きることを決意したキキは、「13歳の満月の夜に魔女のいない町を見つけて、魔女の修行を積むべし」という古くからのしきたりに従って、バック一つでほかの町に移り住み始めます。
多くの友人や家族に見送られ、コリコという都会に一人で住み始めるキキ。
協力隊もスーツケースたった2つで、知らない町に一人で住み始めることからスタート。
友達もましてや日本人もいない、見知らぬ町での生活。
キキみたいに友人や家族に見守られる中日本を出発しますが、任地で頼れる人がおらず寂しい思いもする日もあります。
②はじめは頼れる人探しから
大都会コリコでの生活を開始したキキ。
魔女の風習の残る田舎町と異なって、大都会であるコリコの町の人々はどこかよそよそしくて、キキはそんな人々の態度に戸惑いを隠せません。
その後、グーチョキパン店のおかみ、おソノさんに出会い気に入られ、キキはようやく居候先を見つけて、毎日安心して暮らせるようになります。
協力隊も知り合いがいないところから、毎日いろいろな人との出会いを経て、頼れる人を探していきます。
まずは仲間探しが最初の活動。
文化も言葉も違うので、頼れる人がいないと分からないことだらけで、生活が安定してきません。
私も、まさにおソノさんみたいな頼れる上司に会って、最近安心して暮らせるようになりました。
③ぼろぼろの家を自分で掃除して、生活を整えていく
一番そっくりだと思ったのが、家の準備。
おソノさんの好意でパン屋の2階に、居候できるようになったキキ。
ですが、最初部屋は真っ黒でほこりだらけ。着いた初日はとりあえず寝ることしかできません。次の日、自分ひとりで大掃除して、やっと寝床を確保します。
国によって住宅事情は違いますが、特にアフリカで住み始めるときは、さいしょ家はぼろぼろ。(引っ越すときに、日本みたいにきれいにする習慣がないから。)
着いた初日は寝るので精いっぱい。
私もキキのように、体を真っ黒にしながらたわしで床をこすりました。今ではいい思い出です。笑
(まだ床の修理完成していないのに、なぜか引っ越し。笑 しばらく臭いがひどかったです。)
④たまにはからかわれることもある
違う町に住み始めると、文化の違いから人にからかわれることもあります。
キキの移り住んだ町は大都会で、魔女の文化もあまりありません。魔女のかっこをしているキキを面白がって若者(とんぼ)がからかったり、警察官が箒で飛ぶのは危ないと怒ったり。
海外で住み始めると、文化の違いから心無い人にからかわれることもあります。
道を歩いていると「チャンチュン(中国人)!」って言われたり、自転車で通り過ぎざまイキナリ砂をかけられたり。(さすがにキレました。笑)
そんな思い出が、このキキのシーンととても重なりました。。
⑤特技は箒で空を飛べるだけ。それでもできることを探していく。
そんな少ない特技でも、自分にできることをいろいろ探し、郵便屋さんを始めます。
日本で先生の経験をもっていても、文化が違って通用しなかったり、
私も最近、共通語チェワ語が話せず、現地の村人とコミュニケーションがとれなくて、自分の存在意義に悩んでいました。
魔女の宅急便と青年海外協力隊の相関性・・いかがでしたか?
ジブリの回し者ではないですが(笑)、ぜひ久しぶりに見てみてください!
※海外にいる方、どうにか頑張ってみてください。笑
(ご参考)