アフリカでのビジネスを通じた国際開発について発信する原祥子(はらさちこ)のブログ。
大学時代はBOPビジネスを研究し、その後富士通株式会社で約3年法人営業。「人生は一回しかない!」と本当に好きなことを追い続ける人生覚悟で、青年海外協力隊でアフリカ・マラウイへ。炭ビジネスを立ち上げ、村人の収入向上活動に2年間従事。その後、サセックス大学院IDS(英)で途上国ビジネスを学ぶ。

青年海外協力隊の経験、イギリス大学院での学び、ICTを使った国際開発、アフリカでのビジネスを使った開発などを綴ります。

好きなものは、バックパッカーとヨガとミスチル♪(バックパッカー27か国、海外滞在4か国4年)
Afri-Quest.com,The Povertist-途上国の貧困と開発を深堀するオンラインマガジン-でライターもやっています!


マズカバンジ―!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")


アフリカ・マラウイの農村はどんな様子なのか?
どんな家で生活しているのか?



今日は「マラウイの農村」というテーマで、
トイレのモニタリング調査に行った話を書きたいと思います。

テレビでも映されていない世界が、そこにはある!

[目次]

□トイレモニタリングって?  
□トイレ調査実施。農村ってこんな世界!
 
□農村の家はこうなっている!



□トイレモニタリングって?



トイレモニタリングとは、衛生の観点からトイレがちゃんと正常に使われているか、
農村の家を一軒一軒回って、確認・アドバイスを行う仕事のこと。


下痢やコレラなどが萬栄するマラウイでは、汚物の管理が重要な課題。


ですが、文化的・経済的な理由からトイレがなかったり、
正しく使っていなかったりする家があります。


そんな家を減らし、すべての国民がトイレを正しく使うことで、
公衆衛生を改善し、病気を減らしていこうというのがこのプロジェクト!

1か月に一回、定期的に農村を選んで、各家のトイレ調査を行います。





トイレがない世界って日本じゃあまり想像できないですが、
自然豊かなマラウイでは、「トイレがなくても生活できる」環境があります。


人口が少なく、下水施設が完備てきていないマラウイでは、
自然の力で汚物を処理するのが今まで一般的でした。


でもそのままじゃ幼児の死亡率を引き上げている下痢や、
今年も流行したコレラのような病気を減らすことができません。

また現在人口が急激に増加中のマラウイでは、
このままじゃ自然の摂理も追いつかなくなってくる時代が来ます。



病気の萬栄を食い止めるためには、地道な生活改善が大切です。




□トイレ調査実施。農村ってこんな世界!


今回3日間をかけて、私が赴任するコタコタ県にあるマレンガチャンジ、ンポンデ、ンツンブラいう3つの村に訪問しました。

Google Mapで示すと、このあたり。
コタコタ県は、世界遺産の湖に面したプチ観光地です。


マラウイのトイレは、コンポスト式トイレ(いわゆるボットントイレ)が一般的。
穴を掘って、そこに汚物を落とし、しばらく放置することでたい肥にして使います。
(下水道が整備されていない、電気も水も十分にないので)


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マラウイのボットントイレ


そんな背景がありますが、以下全てが当てはまっているのが理想のトイレ!
(日本じゃすべて当たり前のことですよね。)
今回、トイレ調査ではこの5項目を確認。

[よいトイレ5か条]

 ①トイレの蓋がある(たい肥にするためには、蓋をする必要がある)
 ②屋根がある
 ③手洗い場がある(石鹸付が理想)
 ④入口にドアかのれんがあり、プライバシーが保たれる
 ⑤清潔に保たれている


理想のトイレはこんな感じ。



まずは村の村長さんに挨拶をして、一緒に各家を回ります。
ここのトイレはどうかな・・・。一軒一軒確認。

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(2016年4月サニタリーモニタリング(マラウイ) 55秒)


もしトイレが不適切に使われていたら、指導をして改善してもらうように頼みます。

ある家を訪問したとき、トイレの蓋が小さすぎるということがありました。
上司がバケツの蓋を持ってきて、具体的に改善例を示して「こういうのを使ってね」とアドバイス。

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(2016年4月サニタリーモニタリング(マラウイ) 2分18秒)




その時の様子をムービーに収めた様子がこちら!

写真で見るよりも、リアルに農村の様子が分かると思います!
(私の奇声が入っているのはご愛敬)






・・結果、3日間で3村落、約300軒を回りました!

2つの村落のトイレモニタリングの結果がこちら!(1村落はデータが集められませんでした)

トイレがない家が12%もありました。


トイレを作るというのは経済的に負担がかかるもの。

「今までトイレなしで過ごしていたんだから、別に要らないじゃん。」と不満を漏らす農民の方もいて、
文化や慣習を変えてトイレを作ってもらうのは、一苦労だと実感しました。





また、手洗い場がない家が多数でした。
(手洗い場がないと答えたのは5%となっていますが、当日に改善するといった住民はOKになっているので、実際はもっとたくさんいます。)

シマを手で食べる文化のマラウイなのに、トイレで手を洗わないのは衛生的にかなり悪いです。

石鹸が置いてある家はたったの5軒(210軒中)でした。お金がなくて買えないみたい。


  (詳細情報はこちら)



□農村の家はこうなっている!


ムービーの中にも出てきましたが、マラウイの農村ではわらと煉瓦で出来た家が一般的。

実際にはどんな作りになっているんでしょうか?



一般的な家を絵に描いてみました。
上記の家の見取り図がこちら。

寝室以外の機能が、ほとんど屋外にあるのが特徴的。


①トイレ
綺麗なトイレから、
屋根がないトイレまでさまざまです。


②シャワー
シャワーと書きましたが、シャワーなどはなく水浴びするのが一般的。

③キッチン
3つ板を使用した、簡易コンロを使っている家がほとんど。



④鶏小屋
鶏を飼っている家がほとんど。高床式の鳥小屋がありました。
高床式だから、ふんが落ちてたい肥として回収しやすい仕組みになってます。



⑤皿干し代
とても便利だと思ったのが、この高床式皿干し代。
日差しが強いマラウイでは、あっというまにお皿が乾きそうです。


⑥洗濯場
農村は電気が一般的に普及していないので、もちろん洗濯機はありません。
外で手で洗うのが通常。


⑦花壇
見た目は簡素かもしれませんが、オシャレにも抜かりありません。
花壇をつくったり、花を植えたり、家をアレンジしたい気持ちはどの国でも一緒です。



家の様子、いかがでしたか?

レンガ&わらで出来ていますが、作りはとても考えられていて機能的ですよね!

その国・環境にあった、家の文化があるのだなあと思いました。





以上が、アフリカ・マラウイの農村でした!

「こんな世界があるんだ!」「行ってみたい!」と思ってもらえたら嬉しい限りですw 
(マラウイに来ていただけたら、観光案内しますよ~)


トイレ問題については話題が盛り沢山なので、後々別記事にまとめます~。




最後は、トイレ調査でお世話になった笑顔が素敵なお母さんの写真!






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 [目次]  
  
□家探しは口コミで。ラウンドオーナーを見つけるべし。
  
□途上国の家選びで気を付けること


マズカバンジ―!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")



みなさん、家を探すときはどうしますか??
日本ではネットで検索したり、代理店に足を運んだりするのが多いと思います。

じゃあアフリカ・マラウイではどうするのか?





突然ですが、この間突然4月の末までに新しい家を見つけなきゃいけなくなりました・・笑


もともとの契約では2年間住む予定だったのですが、家の契約が済んだ後に
突然オーナーが「やっぱり大きい方の家じゃなく、後ろの納屋に住んでくれない?」と言ってきたためです。。

都市ブランタイヤに上京している娘が、「自分が一時帰郷したときに寝る場所がないから!」とごねているらしい。
(契約済んでおきながら、ふざけるなー!(怒))


 ※問題の今住んでいる家(まあまあ気に入っていたのに、5月末にはでなきゃいけません)
IMG_1051

  

今の住んでいる家は大きく設備もまあまあ整っているのですが、
裏の家は急きょ建てた掘っ立て小屋みたいなところ・・。

屋根はトタン製で、天井もありません・・・。(泣)


 「・・・・そんなとこに2年も住めるかー!(怒)」




そんな感じで、急きょ自分で家を見つけることになったというお話ですw


□家探しは口コミで。ラウンドオーナーを見つけるべし。


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 「新しい家ってどうやって見つけたらいいの?!」

家を変えなきゃいけないと分かったとき、一時は結構混乱しましたw



なんせ任地コタコタに来たのは1か月前。
家の見つけ方も、知り合いもそんなにいません。


困って協力隊の先輩に尋ねたところ、「ラウンドオーナーを見つければいいよ!」と助言をもらいました。




日本で新しい家を探すには、代理店に行くのが一般的ですが、
マラウイにはアパマンショップやセンチュリーホームはありません。。


インドやバングラディシュなど家やアパートが多い途上国では、
[To Let]という張り紙が壁にしてあり、そこに住宅情報が書かれていることが多いのですが、
マラウイは田舎すぎてそんな紙もありません。。(そもそも貸し出している家やアパートが少ないです)



そこで、登場するのが「ラウンドオーナー」。

つまり、「土地持ち」「家持ち」です!





この地域の土地持ちは誰なのか、マラウイ人にきいてみました。

 私「この土地でラウンドオーナーはだれ?」


 マラウイ人「あー、KKショップのオーナーかな?昔コタコタにいた日本のNGOの人もそこの家に住んでたよ!」



有益な情報をゲット!とりあえずは、町の中心にあるKKショップに行けばいいとのこと。


KKショップで話をしてみることに。

(KKショップはコタコタに10年以上住むパキスタン人が経営しているスーパー。
 奴隷時代の歴史的な背景から、イスラム系の人の富裕層がコタコタにたくさん住んでいます。)



 私「今家を探しているんだけど、住めそうな家はありますか?
    昔、あなたたちが日本人に家を貸していたって聞いて・・。」


 KKショップのオーナー「ああ、そうだよ!家が必要なんだね。どんな大きさの家がいい?」



すぐ話に応じてもらえました!
しかも次の日には、2軒の物件の候補があると連絡をもらえました。

とても仕事が早い!
さすが外国人。適当なことが多いマラウイ人とは違います・・笑



今日候補の物件を見てきて、入ることがほぼ確定しました。

家はこんな感じ。(オーナーさんの荷物が置きっぱなしですが。笑)
IMG_2691




なんと熱いシャワーも使えるとこのこと。
サイズも一人暮らしにぴったりの大きさだし、ウオッチマン(警備員)が3人いてセキュリティはバッチリ。


今住んでいる家よりもいい家も見つけられましたとさ★(喜)


最初はもっと条件の悪い家になるんじゃないか、引っ越しに不安だらけだったのですが、

家探しを自分でやってよかったな~と思います。



□途上国の家選びで気を付けること


今回の経験から、途上国、特にアフリカで家選びに気を付けることを考えてみます!
最初の家に引っ越した時の反省も生かし、以下リストを作ってみました。


途上国で家選びをする人は少ないかもしれませんが、
異文化理解ということでみてみてください。笑



①セキュリティー(治安はよいか、塀はあるか、警備員はいるか)

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一番はやっぱりこれ!
毎日安心して過ごすために、セキュリティーはとても大事です。

・家は治安のよいところにあるか、
・塀はあるか、どんな塀をつかっているか(ブロック、木、藁など)
・警備員はいるか、または雇えるか

など、実際に家を訪問した時に確認してみましょう。

(おまけ)
私が次に住むところは、ブロックの塀と3人のウオッチマンがいます。
塀は周りから見えない高さになっているので、中を覗き込まれなくて安心です。
(好奇心からか、結構中をのぞかれるようです。笑)
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②水回り(トイレ・シャワーは家の中にあるか、ホットシャワーが使えるか)
IMG_1529

生きるうえでなくてはならない水。
マラウイでは、トイレ・シャワー(水かけ場)が外にあることもしばしばです。

また、シャワーがあってもお湯が出るかは別。
期待はしないで、ホットシャワーが使えるかどうか確認してみた方がいいと思います。笑(特にマラウイは)

※バックパッカーをしているときも、ホテルを選ぶ時もホットシャワーがでるかどうかは、大切なポイントでしたw




③電気代・水道代はどうやって払うか

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忘れがちな光熱費の支払い方の確認。
引っ越す前にオーナーさんと認識を一致しておかないと、後々問題になることもあります。

日本は必ず大家さんの方からお知らせしてくれますが、
マラウイではオーナーが伝えるのを忘れていることもあります。

マラウイは地域によって電気・水の事情が違うので、払い方も変わってきます。
※私は電気代は自分で携帯でチャージして支払い、水道は水道局の人が請求書を持ってきて支払います。

また、ちゃんと平均の月額光熱費を抑えておくことも大事です。
実際、協力隊の先輩がオーナーから水道費をだまされていっぱい取られていて、問題になったこともありました・・。


④虫があまりいないか

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自然が豊かな途上国は虫の量と質が尋常じゃありません。
まったくいない環境はあまりないかもしれませんが、どれくらいいそうか確認することが大切です。

例えば家の周りにあまりくさむらがないか(バッタやカエルがいそう)

家の壁に穴が開きすぎていないか(壁の穴にアリやゴキブリがいるかも)

窓に網戸が張ってあるか(夜に窓を開けても蚊が入らないように)

 実際、私の今住んでいる家は網戸がなく、夜は窓を閉め切るしかないので蒸し風呂状態です。


虫は生活の質にかかわるだけでなく、病気(蚊が運んでくるマラリアなど)の原因になることもあるので、なめちゃいけないと思います。




⑤オーナーはどんな人か
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家を借りる前に、オーナーに会いどんな人かを確認するのがベストです。

信頼できそうな人か、言葉は通じそうか、お金に困りすぎていないか、確認しましょう。


日本と違って、マラウイでは借りる家がオーナーの家の敷地内にあることが多いので、
オーナーと顔を合わせることも多いです。

 次回の家のオーナーさん!
 オーストリアに13年住んでいたらしく、英語がペラペラでした。
IMG_2695


水回りでも書きましたが、水道代をぼってきたり、
お金を貸してと言って来たり、そんなトラブルに巻き込まれないように注意してください。



⑥引っ越しをするとき、オーナーが掃除してくれるか(自分が掃除しなきゃいけないか)
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日本では引っ越しするときに、前に住んでいた人が掃除するのが当然ですが、
マラウイでは次に家に入る人が掃除をすることもしばしばです。

でも、ほかの人の残りを掃除するのは、意外に面倒で心が折れる作業・・笑
(特にマラウイのひとのきれいの感覚と、日本人のきれいの感覚が違うので)

ちゃんと床を拭いてくれたり、電球を取り換えてくれていたらベストですね。



⑦契約まで、ちゃんと家を抑えておいてくれるか
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最後に大切なのがこれ!!

日本の感覚でいうと、一度見た家を確保してくれているのは当たり前ですが、
マラウイではそんなことはありません。

昨日言ったことも、急に今日になって覆っているのがしょっちゅう。


私も今の家を選ぶ前に、3か月前から入ると約束していたほかの家がありましたが、
結局前の住人が引っ越ししたがらず、口約束が破られて入れませんでした。
(そのせいで、入る家がなくなり任地への派遣が1か月遅れました・・泣)


欧米と同じように、マラウイは紙社会。
書類で契約するまで安心せず、口約束ですませないことが肝心だと思います。

(今回みたいに、書類で契約しても急に変わることもありますが・・泣)






こうやって書くと、日本では家選びのときに気にしないことばかり。
日本では日当たりとか、駅の近さとかが重要ですもんね。



「住めば都!」といいますが、やっぱり我慢にも限度はある気がします。笑

セキュリティの問題で夜は外に出られない途上国。
生活の半分を家で過ごすことも多いと思うので、生活環境はやっぱり大事です!





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