アフリカでのビジネスを通じた国際開発について発信する原祥子(はらさちこ)のブログ。
大学時代はBOPビジネスを研究し、その後富士通株式会社で約3年法人営業。「人生は一回しかない!」と本当に好きなことを追い続ける人生覚悟で、青年海外協力隊でアフリカ・マラウイへ。炭ビジネスを立ち上げ、村人の収入向上活動に2年間従事。その後、サセックス大学院IDS(英)で途上国ビジネスを学ぶ。

青年海外協力隊の経験、イギリス大学院での学び、ICTを使った国際開発、アフリカでのビジネスを使った開発などを綴ります。

好きなものは、バックパッカーとヨガとミスチル♪(バックパッカー27か国、海外滞在4か国4年)
Afri-Quest.com,The Povertist-途上国の貧困と開発を深堀するオンラインマガジン-でライターもやっています!

悩み

無題
マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で" How are you?" )


アフリカはもちろん、アジア・中南米なども含め、途上国での仕事は大変とよく聞きませんか?
  
「なんで、こんなに新興国・途上国とのビジネスは上手くいかないの?」
   
「書類を送るだけなのに、なんでこんなに時間がかかるの?」


効率悪くなる理由は、ずはりインフラと国民性。(だと思ってます)


どう効率が悪いのか、なぜ効率が悪くなるのか。

そこで今日は、ある一日の活動から、途上国で働く大変さをまとめてみます!


□ある非効率な一日
先週の午後、笑っちゃうくらい仕事の効率悪かったときがありました。

その日、やるべきタスクは3つ。 


①JICA提出の書類印刷
  午前に急にきて、JICA提出なので何とか終わらせたいタスク

②村人の銀行口座開設のアシスタントをすること
  前の日の夜、急に同僚から電話がかかってきて頼まれたタスク

 そもそも同僚がいないと自分だけじゃできない
 電話で「私わからないんだけど」と同僚に伝えたけど、「頑張って」といわれてしまった

③14時から村に行くこと
 朝、オフィスに行ったときに上司から「今日は村行くからね」と聞いた
                       


マラウイでは突然仕事が来るのがしょっちゅう。

前から予約していたのに、お葬式や悪天候、その他諸々の理由でなくなったり。
かと思えば、当日急にお偉いさんが来ることが決まったり。

1週間前に予定なんか、たてられるはずありません。

3つの予定も例外ではなく、前日や当日に入ってきたのでした。


仕事がたくさんあるとき、日本では優先順位を考慮して計画を立てることが大事ですよね。


ということで日本のやり方で、優先順位を考え、全部やるため早めにお昼を切り上げることにしました。


お昼をかき込み、まず①JICA提出の書類を印刷しにオフィスへ行くことに。

家から歩いて10分、暑い日差しの中を歩いてオフィスに到着。
しかし、なんとタイミング悪く停電!
(もしかしたらオフィスの電気代がチャージされてなかっただけかも)

印刷はできず・・・

ちょっとへこたれましたが、これくらいで動揺してはいけない。
1年マラウイで生活して学びました。

早々に印刷は諦めて、②村人に会うことにしました。


□焦ってくれない村人
お昼前に聞いた話では、村人たちは村から町にバスで向かっているとのこと。

14時から村に行くので、空いている時間が1時間半くらいしかないため、少し焦ってました。

とりあえず、村人に電話。


 村人:「町に着いたけどレストランでお昼食べてるから、もうちょっとしたらオフィスいくよ」

 私:「さっきも言ったけど、わたし14時から村行くから急いでるんだ。私がそっちいこうか?」

 村人:「ん~別にいいよ!ちょっと待って。お昼食べたらすぐ行くね」

 私:(ええ?村行くから待てないんだけど…まあどうせ上司も遅れてくるからいいか)


村人に次の予定があって焦っていることを伝えたのですが、うまく理解してもらえません。

焦りが伝わらないのは、感覚の違いの問題なのか・・。

しょうがないので、オフィスで村人がご飯を食べ終わるのを待つことにしました。


□事前に言ってほしいよ
オフィスで村人を待ってると、一緒に村に行く予定の上司から電話が。

このとき、上司と村に行く約束をしていた時間の10分前でした。


 上司:「村にはバイクで行くから、オフィスにバイク乗ってきてね」

 私:(えー!直前に言うなよ〜。バイク家に置いてきちゃったよ・・・)
  

文句を言っていてもしょうがないので、もう一度バイクを取りに家へ。


バイクに乗るために、再度服を着替え。
バイクのコンディションをチェックして。

バイクでオフィスに向かいました。


こんな風に、直前の急な連絡はしょっちゅうあります。
前もって言ってくれたら準備できたものが、直前なので対応できない。

仕事を予想し事前に準備する、って意識があまりないのかもしれません。
 (全てがゆっくりで、誰も怒らないので。)



ちょっとイライラしながら、オフィスに到着。

この日はラッキー。
再び着いたところで、タイミングよく②の村人がちょうどオフィスに来ました。
他のオフィサーに協力してもらって、銀行口座開設を説明。
無事、②の仕事が終了!


そして、この時、またまたタイミングよく電気が復旧。
(半日以上、復旧しないこともよくあります)
無事、①書類印刷も完了!




全ては偶然。
計画性、なんて言葉は皆無。

むしろ自分が計画を持って行動していたら、損してイライラしちゃう。

多くのことは偶然が重なってうまくいきます。


□あるべきものがない不便さ
無事2つのタスクが終わった後、
すっきりして③上司が来てバイクで一緒に村へ…

 私:(①も②もうまくタスク完了したし、あとは③だけだ~!
     いろいろあったけど、全部できそうでよかったな)

 上司:「よし村行こう!でも、その前にガソリンがないからガソリンスタンド寄らせてね」


一緒にバイクで村に向かう前に、上司はガソリンがないといい、一緒にガソリンスタンドへ。

だけど、ガソリンスタンドになぜかガソリンがない

2つめのガソリンスタンドに行きましたが、そこにも何故かガソリンがない・・・


 私:(ガソリンスタンドなのに、ガソリンがないってナンデ?)

私の任地は小さくてガソリンスタンドが2軒しかありません。
つまり、その時点でガソリンを入手する手段がない・・

   上司:「ガソリンがないと村に行けないね・・。今日はあきらめよう。」

結局、燃料を補給できず。足がないので村に行く事は諦めざるを得ませんでした。


ということで、2時に村に行くために①と②の予定を焦って終わらせたわけですが、
なぜか、村行きは中止。全然予定になかったワークショップに参加する事になりましたとさ
(ワークショップの間、すこしイライラしてました・・笑)


こんな感じで、毎日働いています。

無駄にオフィスと家を往復したり。
無駄に着替えたり、荷物もってっちゃったり。
無駄にお昼を早く食べたり。
無駄に焦ったり。


むだむだむだが多い・・・ 



一日を振り返ってみると、
 ・停電やガソリンなどの基本的インフラの不十分さ
 ・マラウイ人のおおらかな(てきとうな)国民性

この2つのせいで、仕事が非効率になっています。




インフラが不安定だから、マラウイ人が効率的に働けないのは、しょうがないといえばしょうがない。

でも、マラウイ人が効率的に働かないから、
ガソリンがうまく運ばれずガソリンがなかったり、道路は壊れても直されなくて物流が悪くなったり、
彼らの働き方がてきとうなので、インフラもてきとうになる面は少なからずあると思います。


例えば、数か月前大雨で道路が崩れたんですが、ずっと直されず放置されています。
このせいで任地への物流網が悪くなり、牛乳などの品物が届きにくくなっているんです。

IMG_3033
壊れた幹線道路

直さないのは予算がないからなのか。
テキトウでどうでもいいと思っているのか。


要は、不安定なインフラとマラウイ人のてきとうな働き方の悪循環。




途上国のビジネスで大変なのは、相手に生産性を求めることができないこと。

日本の生産性を追求する忙しい働き方とは全く違う、他の次元でマラウイの社会は動いています。


お昼早めたのに…とか色々モヤモヤするけど、イライラしても本当しょうがない。

誰かに不満を言ってみても、日本の働き方を知らないマラウイ人には理解してもらいにくい。




途上国で働く、また途上国とのビジネスでたやり取りする人は、一度効率性を忘れるべし!

計画通りうまく行くことなんて滅多にないし、現地目線でノラリクラリがちょうど良いかもしれないです。
実際は日本と途上国のはざまに挟まれて、大変だと思いますけど・・!




途上国で働く大変さをもっと知りたい方はこちら!(途上国で働くってどんな感じ?-協力隊の職場を紹介します!-)




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マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")



マラウイに来て5ヶ月目。
予想していた通り、ホームシックに最近かかりつつあります!
 (アメリカ留学したときも、同時期にホームシックになりました。笑)
     


転んだらタダじゃ起き上がりたくない。悩んでいてもしょうがない。
折角のホームシックの機会を使って、悩みを赤裸々に共有します!w




  アフリカに長期滞在するとどうなるのか?
  青年海外協力隊(特にコミュニティ開発)の初期の悩みは?

   そんなテーマで、自分を客観視してみたいと思います。



「私はホームシックにかからないよ!」って方も多いかも知れませんが、
できるだけ一般論として書くので、一意見として見てもらえたら嬉しい限りです。

海外生活する人、青年海外協力隊に興味のある人は必見!

   
□ホームシックの理由は?


①異文化への抵抗力が働く時期
異文化の中にいくと、人間はある段階を経て環境に適応するといわれます。
確かにマラウイに住んだときも、アメリカに住んだ時も、振り返ってみるとその段階がしみじみ分かります。

アドラーの異文化適応の段階
 
1:接触 / Contact
興奮と幸福感
 
新たな文化に入り興味深く、発見、驚き、喜び、興奮の時期。
以前にいた文化側の視点で物事を比較、判断している。
相違点より類似点に意識が向く。

2:自己崩壊 /disintegration
戸惑いと混乱
 
新たな文化の中で新来者として、自分の行動や態度、価値観に戸惑いと不安を感じる。喪失感、孤立感、疎外感、気分の落ち込み、悩みがある。理解、適応への継続的努力のため心身の疲労にもつながる。。類似点より、相違点に意識が向く。
3:自己再統合/ reintegration
異文化の拒絶 
 
異文化への拒絶感が強くなる。怒りや不満を感じ文句や不満を言うことも多くなる。排他的になり、慣れ親しんだ文化の中に引きこもる。否定的な行動や表現、態度は異文化の中で自己肯定と自尊心の成長に必要なプロセスでもある。
4:自律、自主性/ reintegration
異文化への感性と生活力の向上、異文化への理解
 
他の文化から来た人たちと心情的につながり、理解が深まる。
以前の文化の合図やしきたりに頼らず、新たな状況の中で自主的に判断して生きていく事が出来る。自信を持ち自分でやっていけるという安心感もある。
5:独立 /independence
文化の相違点と類似点を楽しむことが出来る
両方の文化の感性を引き出し、信頼することが出来る。
ここまでの文化適応の段階を通して異文化を経験することによって自分を成長させ、人がいかに教育と文化に多大な影響を受けているかを知ることが出来る。

  ※参考)①Adler, Peter S. "The Transitional Experience: An Alternative View of Culture Shock." Humanistic Psychology Vol. 15, No. 4, Fall 1975;

            ②異文化適応過程の4段階 (2016.5.22)
    


1)接触の段階は、マラウイに着いたばかりで何もかもが新鮮に見え旅行気分でいるとき。
3ヶ月程でそんな時期は終わり、5ヶ月目の今はまさに2)自己崩壊、3)自己再統合の段階。

確かに今までは新鮮だった景色が、徐々に当たり前になってきました。

例えば、
頭にものを載せて運ぶのが当たり前だったり、
時間にルーズな環境になれたり、
日本より小さくて使いにくい玉ねぎが普通になったり。

最近は今まで「ここは日本じゃないから仕方ないや!」で許していたことが、
「やっぱりおかしいでしょ!」という風になってきました。

ミニバスの中の魚臭さに耐えられなくなったり、スケジュールが曖昧な働き方に不満を持ったり。
やっぱり自分は日本人だと強く認識します。



アドラーの異文化適応によると、この異文化に反発する2)自己崩壊、3)自己再統合は必要不可欠な段階。

現地の人と心情的な理解を深めることで、次の4)自立、自主性の段階に行けるように頑張るしかありませんね!




②周りに知り合いが少ない(日本人がいない)
アドラーの異文化適応の中にも書いてあって驚いたのですが、
海外生活5ヶ月目は孤独を感じやすく、日本の友人や家族などが恋しくなる時期だなと思います。


特に青年海外協力隊は、日本人一人で村で生活することが多いので、
まわりに日本人がいないことが特徴。

マラウイ人や他のアフリカ人、欧米人の交友関係もマラウイでできますが、
やっぱり同じ文化で育った人じゃないと分かり合えない感覚がある気がします。

例えば、ディズニーの話題で盛り上がったり、
最近のお笑いのネタの話で笑いあったり。



また、アフリカ生活は、先進国生活と違って、所得水準/生活の差があるという問題がある気がします。

日本食の話をしてもわかってもらえなかったり、
すぐにお金や援助の話になってしまったり。

同じ舞台に立っていないような感覚がどうしてもあります。

そんな事が顕著にわかって寂しい時期が5ヶ月目だなと思います。


③必要とされていると感じにくい
これは特にコミュニティ開発という職種でよくあるのですが、
「私は必要とされている!」ということが、最初は特に感じにくい気がします。


学校で働く教師や、病院で働く看護師などの職種は、
"学校で教える"だったり、"患者と向き合う"という毎日の仕事がある一方で、

コミュニティ開発は、村に行って活動を探すことからスタート。
言語の問題もあり、最初は一従業員としてマンパワーになることもできません。

「〇〇ができた!」「〇〇を教えてあげられた!」という達成感を感じることが少なく、
メリハリのある毎日を過ごすことが難しいような気がします。


そんな毎日を、必要不可欠な存在になるように作り上げていくのがコミュニティ開発の醍醐味。
全ては、自分次第です!



④時間が有り余る (忙しい日本の環境との差)

最後にホームシックの原因としてあげるのは、日本からの生活スタイルの変化。

日本で暮らしていたときの自分が聞いたら本当に贅沢な悩みだと思いますが、
時間が有り余るようにある生活スタイルが逆に悪影響を及ぼすときがあります。

日本では平日はほぼ仕事、土日もイベントが多くて予定でいっぱいでしたが、
マラウイでは17時終わり、土日できるオプションも少ないです。


特にアフリカ生活では夜外に出ることが難しく、
エンターテイメントも少ないので、気分転換も難しい。

そんな環境の中、時間がいっぱいあることに甘えて、ダラダラ過ごしてしまったら終わりです。

日本の忙しいメリハリある生活が懐かしいな。そんな風に思ってしまうこともあります。






以上、ホームシックの原因を客観的に分析しました!
共感する部分はありましたか?

何か問題があるときは、自分を第三者の視点から見ることは大事だなあとしみじみ思います。



全ては自分次第!ホームシックも一時期のもの。
マラウイの壮大な夕焼けは、そんな悩みを吹き飛ばしてくれます!


青年海外協力隊は「自己管理」と「主体性」がとても大切だと思います。
喝を入れて進むのみ!

       



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