アフリカでのビジネスを通じた国際開発について発信する原祥子(はらさちこ)のブログ。
大学時代はBOPビジネスを研究し、その後富士通株式会社で約3年法人営業。「人生は一回しかない!」と本当に好きなことを追い続ける人生覚悟で、青年海外協力隊でアフリカ・マラウイへ。炭ビジネスを立ち上げ、村人の収入向上活動に2年間従事。その後、サセックス大学院IDS(英)で途上国ビジネスを学ぶ。

青年海外協力隊の経験、イギリス大学院での学び、ICTを使った国際開発、アフリカでのビジネスを使った開発などを綴ります。

好きなものは、バックパッカーとヨガとミスチル♪(バックパッカー27か国、海外滞在4か国4年)
Afri-Quest.com,The Povertist-途上国の貧困と開発を深堀するオンラインマガジン-でライターもやっています!

青年海外協力隊

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魔女の宅急便(2016.5.4)http://u0u0.net/tFFp



マズカバンジ―!(マラウイの共通語チェワ語で”How are you?”)

 


だれもが一度は見たことがある「魔女の宅急便」。

その深いメッセージを知っていますか?

 (恥ずかしながら、私は10年ぶりにマラウイでみて、その深さに圧倒されました・・。)


今から27年前に作られた「魔女の宅急便」ですが、
実は海外生活をする人、特に青年海外協力隊の生活と、とても共通点が多かったんです!

 ※はやおさんは、協力隊のためにこの映画を作ってくれたんじゃないかって思うほど。笑
   多くの協力隊の仲間が賛同してくれました。。笑



海外生活に関心がある人もない人も、要チェック!


協力隊の生活を知りたい人もおススメです。

(魔女宅を見てない人はネタバレになる可能性もあるので、まずは映画を見てねw)

 



 

□魔女宅と協力隊の共通点は?

 

    バック一つで、新生活を始めるキキ

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主人公のキキは、魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子。魔女として生きることを決意したキキは、「13歳の満月の夜に魔女のいない町を見つけて、魔女の修行を積むべし」という古くからのしきたりに従って、バック一つでほかの町に移り住み始めます。


多くの友人や家族に見送られ、コリコという都会に一人で住み始めるキキ。



 

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協力隊もスーツケースたった2つで、知らない町に一人で住み始めることからスタート。

友達もましてや日本人もいない、見知らぬ町での生活。

キキみたいに友人や家族に見守られる中日本を出発しますが、任地で頼れる人がおらず寂しい思いもする日もあります。


 

②はじめは頼れる人探しから

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大都会コリコでの生活を開始したキキ。


魔女の風習の残る田舎町と異なって、大都会であるコリコの町の人々はどこかよそよそしくて、キキはそんな人々の態度に戸惑いを隠せません。


その後、グーチョキパン店のおかみ、おソノさんに出会い気に入られ、キキはようやく居候先を見つけて、毎日安心して暮らせるようになります。



 



協力隊も知り合いがいないところから、毎日いろいろな人との出会いを経て、頼れる人を探していきます。
まずは仲間探しが最初の活動。


文化も言葉も違うので、頼れる人がいないと分からないことだらけで、生活が安定してきません。

私も、まさにおソノさんみたいな頼れる上司に会って、最近安心して暮らせるようになりました。


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(頼れる上司)

 

ぼろぼろの家を自分で掃除して、生活を整えていく


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一番そっくりだと思ったのが、家の準備。



おソノさんの好意でパン屋の2階に、居候できるようになったキキ。

ですが、最初部屋は真っ黒でほこりだらけ。着いた初日はとりあえず寝ることしかできません。次の日、自分ひとりで大掃除して、やっと寝床を確保します。

 



国によって住宅事情は違いますが、特にアフリカで住み始めるときは、さいしょ家はぼろぼろ。(引っ越すときに、日本みたいにきれいにする習慣がないから。)


着いた初日は寝るので精いっぱい。

私もキキのように、体を真っ黒にしながらたわしで床をこすりました。今ではいい思い出です。笑

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(まだ床の修理完成していないのに、なぜか引っ越し。笑 しばらく臭いがひどかったです。)


 

たまにはからかわれることもある

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違う町に住み始めると、文化の違いから人にからかわれることもあります。


キキの移り住んだ町は大都会で、魔女の文化もあまりありません。魔女のかっこをしているキキを面白がって若者(とんぼ)がからかったり、警察官が箒で飛ぶのは危ないと怒ったり。



 

海外で住み始めると、文化の違いから心無い人にからかわれることもあります。

道を歩いていると「チャンチュン(中国人)!」って言われたり、自転車で通り過ぎざまイキナリ砂をかけられたり。(さすがにキレました。笑)


そんな思い出が、このキキのシーンととても重なりました。。




 

特技は箒で空を飛べるだけ。それでもできることを探していく。

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魔女であるキキですが、近代化によって魔女のできることは少なくなっていて、映画ではキキは飛ぶこと(とジジと話すこと)しかできません。

そんな少ない特技でも、自分にできることをいろいろ探し、郵便屋さんを始めます。
最後は空を飛ぶ能力で、大事な人を救うキキ。


 
協力隊の活動も、最初は特に自分にできることはとても限られている気がします。

日本で先生の経験をもっていても、文化が違って通用しなかったり、
ビジネスを教えに行っても、経済のシステムが違ってやり方が分からなかったり。
 
最初は、海外ではやっぱり初心者。
そんな中でも、自分にできることを探さなきゃいけません。

IMG_2531

(チェワ語が分からないと、アドバイスもできません)


私も最近、共通語チェワ語が話せず、現地の村人とコミュニケーションがとれなくて、自分の存在意義に悩んでいました。
でもキキの頑張る姿をみて、まずは自分のできることをしようと思えたのでした。

 

 

 







魔女の宅急便と青年海外協力隊の相関性・・いかがでしたか?

 




ジブリの回し者ではないですが(笑)、ぜひ久しぶりに見てみてください!

  ※海外にいる方、どうにか頑張ってみてください。笑

 

(ご参考)

 魔女の宅急便(スタジオジブリ作品) Wilkipedia

 




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ムリバンジー!! (マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")



最近よく「毎日どんな活動してるの?」と質問をいただきます。

そこで、今日は私の職場を紹介したいと思います!



マラウイに来て3ヶ月。。ようやく自分の組織と仕事内容が分かってきました。



協力隊に興味がある方も、途上国で働くことに興味がある方も、
きっと参考になるかも?!

□コミュニティ開発ってどんな仕事?

       
青年海外協力隊には、いろいろな職種が存在し、職種ごとにどんな仕事をするか異なります。

(ご参考:協力隊に職種はどんなものがあるの? 青年海外協力隊>職種別一覧)


私の職種は「コミュニティ開発」。
日本ではあまり耳にしない職業ですが、農村に入って住民と一番近い距離で彼らの生活改善をするのが仕事です。

生活改善といっても幅広く、おもに以下5つに分類に分けられます。

 
①収入向上系(スモールビジネス支援、マイクロファイナンス、識字教育など)
②水系(トイレ・井戸・水質管理など)   ※「水の防衛隊」と呼ばれていますw
③農業系(収入作物支援、ネリカ米普及、灌漑施設普及など)
④医療系(エイズ対策、栄養改善など)
⑤その他(国際機関での仕事など)


ただ、もし①の仕事内容だったとしても、活動の途中から他の分類②〜⑤のことをすることが可能です。
コミュニティ開発の良い点として、仕事が明確に決められているわけではないので、
自分次第で色々な仕事ができるという点があります!



私の場合はコタコタ県のコミュニティ開発事務所に配属し、
①収入向上系の活動を中心に活動をおこなっています!



(おまけ)
協力隊の仕事は、要望調査票を見て応募します。
選考の際は、要望調査票と応募者  一対一でマッチングが行われるようです。



私の要望調査票

・職種:コミュニティ開発
・配属先:男女平等・児童・社会福祉省のコタコタ県コミュニティ開発事務所
・任地:マラウイ コタコタ県コタコタ


協力隊に応募を考えてる人は、こちらから要望調査票を検索できます!
どんな仕事をするか、どんな環境に住むのか、ざっくりと書かれてます。

協力隊に応募するときは、じっくり要望調査票を吟味することが大事です。



□仕事環境は?



職場
次に働く職場をご紹介!
コタコタ県のボマ(街の中心)に行政機関が固まっている地域があり、
そこに我がコミュニティ開発事務所もあります。


職場がこちら!!
 
中はこんな感じ。大統領の写真が飾ってあります。

事務所のオフィスは2つ。
職員は村に行っていることが多いので、日本の営業マンのようにオフィスはいつも人が少ないです。

オフィスの周りには、

農業省
 ※マラウイは第一産業が主要産業なので存在が大きい。


コンピュータルーム
 ※インターネットカフェみたいに、使うのはお金が必要。


水産省
※上下水道やトイレの衛生管理などを担当。

裁判所
※家の近くに刑務所があり、日常的に裁判を行っているようです。
など、コタコタ県の主要機関が集まってます。

たまに、魚や野菜の物売りがいたり、何をしているか分からない人が木の下でたむろしてたりしますw
謎が多いです。笑



先輩・同僚

おもに一緒に働いている人は、トレイナーである上司のバラカシさん!
そして同じオフィスには8人のオフィサーがいます。

左から、グレースさん(22歳)、バラカシさん(30歳代)、自分。
            



配属先のコタコタ県コミュニティ開発事務所は、
男女平等・児童・社会福祉省という首都にある省庁の一部。


コタコタ県は6つの地域に分けられるのですが、
平社員レベルのオフィサー(CDA)が各担当地域を持ち、活動をおこなっています。

局長から担当者まで、11人のオフィサーと一緒に働いています。

みんな和気あいあい、話が尽きない楽しい職場!
人が数なく、距離の近いマラウイの職場は、チャッティング(世間話)がとても大切ですw





□仕事内容は?

仕事内容は、「コタコタ県のコミュニティの活性化、生活改善を行うこと。」


ミッションは以下の7つ。

1.Economic empowerment(貧困層の収入向上)
2.Gender Mainstreaming(ジェンダー不平等・不公平の軽減)
3.Community Mobilization(コミュニティのPCM/プロジェクト参画を促進)
4.Capacity Building(住民の能力向上)
5.Food Utilization Dietary Diversfication(食品の管理・栄養・公衆衛生の知識向上)
6.Function Adult Literacy(大人の識字教育)
7.Victim Support(虐待・ハラスメントへの支援)




上記のミッションに関わる内容で、「ドナーと村人を繋ぐ仕事」をしています。

     
世界銀行などがドナーとしてお金を出資し、現地に密着するNGOまたはマラウイ政府がプロジェクト化します。
そして、彼らの依頼を受けて、コミュニティ開発事務所が協力し、村人にサービスを展開します。

つまり、世界銀行などのドナーがお金を出したプロジェクトを実際に実行する、ドナーと村人を繋ぐ仕事です。

協力隊参加前は日本でIT営業をしていましたが、働き方は法人向け営業職にとても近いなーと感じています。
      
営業マンが、会社の代表としてお客様のもとに行き、
SEなどの技術職など社内(ドナー)とお客様(村人)を繋ぐ仕事に似ているなあと思いました。
日本で働いた経験はちゃんと活きてくるものなんですね。





実際の活動としては、

村人のスモールビジネス組合(一緒に小さいビジネスを行うグループ)やビレッジセービング組合(村人同士で貯蓄・融資を行うグループ)にワークショップを行ったり。

衛生管理の一環で、各家のトイレがちゃんと使われているかモニタリング調査したり。




村人が住居を作るときにでる、補助金を管理したり。
     
大人の識字教育の一環で、チェワ語と英語の教室を開いたり。



村に関わることはコミュニティ開発事務所!といっていいほど、幅広い領域で活動してます。

水に関わることは水産省と、農業に関わることは農業省と、
他の省庁と協力してプロジェクトを行うことも多いです。




□途上国で働く大変さって?


途上国で働く大変さって何でしょう。

アメリカで1年大学&インターンシップをしたことがある筆者の経験を活かし、
先進国(アメリカ・日本)、途上国(マラウイ)という比較で、

海外で働くという中でも 、特に「途上国で」働く大変さを考えてみたいと思います。




①生活するのがそもそも大変
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働く大変さと書いていきなりですが、その前にそもそも普通に生活することが大変です!
そして、生活の質は仕事の質に直結します。


日本では当たり前にある衣食住が不充分な途上国。
生活基盤が安定しないと、人間は仕事を頑張ろうと思っても頑張れないんだなあと実感しました。

生活に四苦八苦していると、仕事のモチベーションや成果も大きく下がってしまう毎日。


例えば、食。
まず飲み水を確保したりご飯を作ったり、食はライフラインですが、
マラウイは停電や断水が多く、安定して準備することができません・・。

場所によっては電気が使えないので、七輪と炭で毎回ご飯を炊かなきゃいけません。
レストランの水を飲んで、お腹を壊して寝込んでしまうかもしれません。

日本みたいにテレビもショッピングセンターもエンタメもない。
楽しみが少ない途上国では、食が大切な気分転換の方法になりやすいので、
ちゃんと楽しめる食を準備することが、仕事の成果に影響すると思います!


例えば、虫。
自然豊かなマラウイは虫の量が尋常じゃありません。
毎日デカイゴキブリに遭遇したり、トイレにいくたび大きな蜘蛛に遭遇したり。

この前一番辛かったのは、靴を履こうとしたらウシガエルが靴の中にいたこと・・笑
トラウマになり、靴を履くたびに確認しなきゃいけなくなりました。


尋常じゃない虫の量に遭遇すると、モチベーションが下がってやる気がなくなることもあります。
綺麗な日本に帰りたいなあと、しょうがなく思ってしまったり。


また、マラリアが蔓延るマラウイでは、蚊も強敵の一つ。
虫対策はおもったより重要です。



例えば、病気。
ちょっとした切り傷でも、化膿してしまったり破傷風になったりする途上国。
日本ではちょっと無理をしても大丈夫〜と思っていましたが、マラウイではそんなわけにはいきません。

120%体力ギリギリまで働く日本のような仕事の仕方は、途上国ではできません!
体力維持と健康管理がとても重要。


体力低下でマラリアに罹りやすくなったり、睡眠不足で大きな怪我につながったり。

日本と途上国の仕事の仕方は、そもそも違うんだってことを理解しなきゃいけないなあと思いました。



②常識が大きく異なる
海外だから常識が日本と違うのは当然ですが、
アメリカと生活していたときに比べても、大きく違うなあと思います。

例えば、マラウイ人は一般的にとても時間にルーズ。
日本人はとても時間に厳しいと言われるので、日本目線でいったらしょうがないですが、

アメリカ人とマラウイ人を比べても、マラウイはその比ではない気がします。

通常の始業時間は7:30ですが、その時間にきている人はほとんどいません。
ヘアスタイルを変えていたのといって同期が9:30にきたり、
就業時間17:00なのに午後には帰っちゃったり。




例えば、仕事中なのにずーっと世間話やPCゲームをして真面目に仕事しないこと。

世間話が大切なのは分かりますが、仕事をしているよりも世間話している時間の方が長かったり。
アメリカでも(日本でも)仕事中にゲームする人をみたことはありますが、
その堂々さとプレイ時間の長さが違います。

世間話するために、オフィスに来ているような気さえします。



「なんでこうなの?!」と日本目線でいつまでも捉えていたら、気が持ちません。笑

むしろ、自分も世間話に加わったり、ゲームを一緒にしてみたりする、許容性が必要だなあと思います。


「常識が違うんだ!」ってことを自分に言い聞かせている毎日です。笑




③現地語が大きな壁

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マラウイ含め多民族国家が多い途上国では、現地語が大きな壁になる時があります。

欧米諸国は比較的英語を話せる人が多いですが、途上国では英語が全く話せない人がおおい気がします。
(日本やフランスなど先進国でも英語を話せる人が少なかったり、インドなど途上国でも話せる人が多かったりするケースもありますが。)


フランス語、ドイツ語といった大学で習いそうな語学ではなく、
チェワ語やスワヒリ語、ベンガル語など、特殊な言語が共通語であったり、共通語以外にも数多くの現地語が存在したりします。


マラウイは英語とチェワ語が共通語なのですが、英語をペラペラに話せる人は人口の半分もいません。

中学生から全ての教科を英語で習いますが、そもそも中学校まで行ける人が少なく、
教育が行き届いていないことが、英語の話せる人が少ない理由になっている気がします。


仕事の相手の意図を理解できないのは仕事をする上で大きなハードルであり、

加えて、大多数の国民(サービス受給者)の言葉がわからないということは、彼ら(サービスの受取手)の気持ちをくみ取ることができないということで、大きな障害になると思います。









大変なところだけを挙げていきましたが(笑)、大変なことがあるからこそ、それ以上の楽しさもあります!

日本と違う分、新しい文化や考え方に出会ったり。

自分は日本人だって気づかされたり。



マラウイの素敵なところにも出会える毎日です。


最後は、今日ワークショップに来ているお母さんたちと撮った写真で締めます!笑



せっかくの一度きりの人生。海外で途上国で、働いてみるのもいいと思いますよ?w





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マズカバンジー!(マラウイの共通語チェワ語で"How are you?")

   



今日はちょっと真剣なテーマ。
マラウイは実はエイズが世界的にみてかなり多い地域です。


マラウイに来て3ヶ月。

物乞いもストリートチルドレンもほかの途上国に比べて少なく、一見平和そうなマラウイの毎日。



そんな生活のすぐ隣にエイズが隠れていました。




□突然の上司からの深刻な話…
       


        (左:同僚の女の子、真ん中:上司、右:私)


上司: 「さちこ!ちょっと来て!真剣な話があるんだ。」
オフィスで談笑中、突然神妙な面持ちになった上司。



なんだ、なんだ、と内心焦るわたし。


わたし: (何かやばい事したかな?遅刻したっけ?)
     色々な妄想が広がります。




上司:「実は女性の同僚で、トラウマがあってね。。聞く準備はいい?」

わたし:(ええ、女性のトラウマ?!恋話?)

    パソコンを閉じて、正面を向なおしました。





上司「・・そんな構えなくていいよw」




・・妙な話をされるのかと身構えましたが、普通に仕事の話でした。




上司「大学生を毎年インターンで受け入れているんだけどね、
    結構女性がトラブルを起こしていて・・。


   前回、インターンで1年来たマリア(仮)は最初はおとなしい子だったんだけど、
   とても友人関係が広くてね。


   ・・・男性関係もね!」



私「その子が何かなにかしたの?」



上司「交友関係が広いのはよかったんだけど、その子が色々な男性と仲良くてね。



   ある日、職場で働いていると、知らない女の人がいきなり刃物をもって現れて!
   
   マリアを狙って、殺そうとしたんだ!必死に止めるのが大変だったよ~(笑)

       既婚者と不倫していたみたいで、奥さんが来たんだ。」




私「(絶句)・・・・?!?!?!?!??!?」


  突然のドラマのような話に、混乱するしかない私。笑って話す上司。

  どうやら、マラウイでは現実でも火曜サスペンスのような展開が起きるようです。



私「その子は大丈夫だったの?」



上司「女のひとは抑え込んだから大丈夫。でも、その子はインターンを打ち切って大学に帰ってもらったよ。




    ・・その子みたいに色々な人と仲良くして関係を持ってたら、色々危ないんだ。
    
    エイズになってしまう可能性もあるよ。」



女の子の話からエイズの話になりました。どうやら言いたかったのはこっちの話題のよう。



上司:「コタコタはHIV保有者が特に多い地域なんだ。

    きれいな湖があって、それが行為を促進させてるんだろうね。


    優秀な仲間のオフィサーが、いっぱいHIVが理由で亡くなってるんだよ。」



 マラウイのHIV保有者が多いとは知っていましたが、まさか周りのオフィサーにもいるとは考えていませんでした。


上司:「実は、このコミュニティ開発の部署でも今療養中の同僚もいるんだよ。」




状況はあまりよくなく、故郷に帰っているのだとか。

私が配属されてから1か月。その人に会ったことはまだありません。。



上司:「マラウイは平均寿命がとても低いんだ。
    
    長生きする人はちゃんと長生きするんだけど、エイズのせいで早死にする人が多いから低くなってるんだ。


   平均寿命が長い日本が羨ましいよ。」



そして、寂しそうな表情をする上司。。


マラウイの平均寿命は55.23歳、日本の平均寿命は83.33歳(2013年度、世界開発指標)
この平均寿命の差の原因の一つは、エイズの問題が隠れているそうです。。


       




マラウイのエイズ問題

HID感染者の数は1,100,000人。15歳以上の大人で、10人に1人が感染者。(2014年、UNAIDS) 

道行くひとの10人に1人がエイズという国。こう考えると、かなり高い数字です。

以下の図の赤色の地域がより多い地域。やはり都市部に感染者は多いです。
     (Malawi AIDS Response Progress Report 2015 2016.4.25)





□エイズって?
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そもそもエイズとは?



エイズの正式名称はAIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)。



エイズはHIV感染した結果、起こる病気。

免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症します。
この状態を「エイズ」と言います。

※HIVはHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)が、ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを"免疫"といいます)のに大変重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスのこと。



HIVはどうやったらうつるのか?

ご存知の方もおいかもしれませんが、エイズは手をつないだり一緒に過ごしただけではうつりません。

HIV感染を防ぐには血液、精液、膣分泌液などに多く分泌されるので、それらの体液が粘膜や傷のついた皮膚に触れないようにすることが必要。



輸血や針刺し事故も危ないのですが、

一番多い感染経路は性行為。次に多いのが母子感染。


そのため、性行為の場合は、必ずコンドームを使用すること、また、相手に使用してもらうことがとても重要です。




詳しくはこちら!HIV相談検査マップ (2016.4.25)
HIV・エイズについてとても分かりやすく書いてあります。




□まんえいの原因は何か・・・


突然命を奪うエイズ。
長年援助もされ、マラウイでもずっと対策は行われてきました。


それにもかかわらず、なんでエイズは止まらないのか。

マラウイで過ごすからこそ、見えてきた深い原因がありました・・。



①宗教的・文化的な理由

無題

マラウイは約75%の国民がキリスト教の国。

キリスト教の影響で、「避妊=してはいけないこと」という考えが基本的にあります。


そのため、
キリスト教系が支援するクリニックの近くで、コンドームを見つけるのが難しかったり、

他の人に店でコンドームを買うのを見られるのを恐れて買えなかったり、


コンドームを手に入れるのが難しいという環境があります。




また、日本では一般的に使われているコンドームですが、

マラウイでは「コンドーム=浮気人」と考える人が多いんです!


   ・コンドームを使わない→安心してるから→最愛の一人だけを愛する人

   ・コンドームを使う→複数人と行為をしている。やましいことがある。→浮気人


慣習的に、子供をいつ作るかなど家族計画を考える人が少ないマラウイでは、避妊のためにコンドームを使おうという発想がありません。。


そのため、「コンドーム=浮気」となってしまうんです。

カップルがコンドームを使ってとお願いすると、浮気しているのではないかと疑っているように見える・・。




そんな宗教的・文化的な理由から、コンドームを使いたくても使えない、また使いたいと思わない環境があります。

考え方に関わる問題なので、コンドームをたくさん配ってもなかなか解決することは難しいです。。



②いっぱいいるという安心感

エイズ感染者は国民の10人に1人いるマラウイ。

「そんな大勢いるなかで、彼女彼氏ができたときに怖くないの?」、とマラウイ人に質問したことがあります。


そんなとき帰ってきた返事は「別に怖くないよ。周りにもエイズの人はいっぱいいるし。薬を飲めば、エイズになっても大丈夫らしいし!」



日本の風邪のように、発症が日常的になるほど病気の怖さが薄れていくのかもしれません。

まわりの知り合いがエイズだと、エイズが周りに存在することが当たり前になり、その怖さが薄らいでいきます。


そのため、エイズ検査をしたり、コンドームを使ったりしてHIVを防ごうという気持ちが弱くなっています。



③治療薬が安いからこそ


マラウイの大きな問題であるエイズに対し、多くの援助や支援が入っています。

エイズだけどお金がないから治療できないという事態をなくすため、

エイズへの薬は基本的に無料か低料金。


定期的に病院に通えば、経済的な負担もなく、エイズでも普通に過ごすことができます。



すべての人にちゃんと治療が行き届くことはとても重要なのですが、
この「経済的な負担があまりない!」ということが逆にエイズを萬栄させるきっかけにもなっています。


「エイズになっちゃっても、無料で病院に通えるし大変じゃないや。」
「ちゃんと病院さえいってれば、エイズも怖くないでしょ?」

という安易な考えが広まっているように思います。



支援が行き届いているからこそのデメリット。
とても悲しいことですが、援助の負の面で援助がある限りこの考えはなくならないような気がします。




以上が、マラウイにいて感じたエイズ萬栄の原因3つ。





原因はもっとあって複雑に入り組んでいて、なかなか解決するのが難しいことが生活をしていて感じました。。


・・ただ、エイズのことを話しているときの上司の悲しそうな顔が忘れらせません。


プライバシーの問題でまわりの友人がHIV保有者かどうかは、普段の生活ではわかりません。

でも、きっとエイズは日常的に身近にあるのだと思います。





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マズカバンジ!! Mazuka Banji!!

マラウイ初日

青年海外協力隊でアフリカのマラウイに派遣中のさちこです!
これから2年間、マラウイの方のビジネスを支援する仕事を行います。
(職種:コミュニティ開発,  任期:2016年1月-2018年1月)

マラウイに到着して、約2カ月が過ぎました。

到着したばかりの新鮮な気持ちで、
アフリカの生活からビジネスに関することまで、さまざまな情報をお届けしたいと思っています!


おくらばせながら、今日は私のプチ歴史をご紹介します。

私がどんな人間か。こんな人間も協力隊に行けるということを、分かってもらえたら嬉しいです。笑


□都会に憧れを抱く田舎者

立山

生まれは富山。
小さい頃から家の周りを冒険するのが大好きで、大きな世界に興味を抱いていました。

中学生の時、教科書で「星野道夫」さんというアラスカ写真家の話を読み、
「彼のようにいつか世界に出て世界を見てみたい!」と先生に話して笑われたこともありました。

外への憧れが強く、大学から富山を出て京都へ。


□バックパッカー好きな大学生

ふつふつとした外へ出たい思いは、大学で弾けました。笑

突然ですが、「ガンジス川でバタフライ」という本を知っていますか?
20歳にてインドを旅するたかのてるこさんの話、バックパッカー好きには堪らない本です。笑
持前のフレンドリーさと好奇心で、困難を乗り越える話に刺激をたくさんもらいました。

「ガンジス河でバタフライ」

内容紹介:20歳にして、長年夢見ていたひとり旅に出たてるこ。極端な小心者だからこそ、五感をフルに稼働させて、現地の人とグッと仲良くなっていく。インドでは聖なる河ガンジスを夢中で泳ぎ、ぶつかってしまった人に謝ると、なんと流れゆく死体だった……。ハチャメチャな行動力とみずみずしい感性が大反響を呼んだ、爆笑紀行エッセイ第一弾。

長澤まさみ主演で映画にもなった名作。
http://urx3.nu/rMir (2016.1.31現在)

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この本がきっかけで、一人でインドに初バックパッカーへ!
本の筆者の行動力と楽しそうな経験に感化され、ガンジス河でバタフライ。負けじとクロール、背泳ぎ、平泳ぎを経験してきました。笑

その後バックパッカーにはまり、大学ではアジアを中心に17か国いろいろ回りました。
街を回るたびに、いろいろな人と出会いました。スラム街に、ストリートチルドレンに、物乞いに。

そんな経験から徐々に国際協力への興味が深まり、大学では国際協力を中心に学んでいました。


□アフリカに至った理由

マラウイ4

アフリカへ至ったのは、将来国際協力の分野で働こうという決心がついたから。
人生一回きり!うじうじ悩んでばかりいるより、具体的な行動をとらなきゃと思いました。

1年以上悩みましたが、一大決心し約3年務めたIT大手メーカーを辞め、協力隊に参加。

(私がなぜ一大決心をしアフリカに来たのかは、以下の記事をご覧ください。)

なぜ大手企業を辞めて、青年海外協力隊でアフリカに行くのか?

今日は、初心を思い出す意味も込めて、
私がなぜ大企業を辞めて、青年海外協力隊でアフリカに来たのか?について書きます。


前職は、営業で新規顧客を開拓することを中心に行っており、関係があまりなかった顧客と関係を築いていく仕事をしていました。
マラウイでも同じように、コタコタという日本人が誰もいないプチリゾート地で、ビジネスの開拓支援を行う予定です!

コタコタでの具体的な活動は3月より始まります!


このブログでは、アフリカ・マラウイでのビジネスでの悪戦苦闘から、生活の様子までさまざまなことをお届けします。

これからよろしくお願いします!


□おまけ

アフリカの経済から、スポーツ、文化までリアルな情報を配信している
Africa-Queat.com で、現地レポートを書かせてもらっています。


Africa-Quest.comは、アフリカに挑戦する日本人のためのメディア。

アフリカ全土の経済ニュースからサブカル、日常生活に至るまで、アフリカに関心のあるひとには有益な情報を発信しています。


ぜひこちらも、アクセスしてみてください!

Africa Quest.com


では!ティオナナベ!(See you again!)



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